百人町の給水塔

住宅地に突然現れる塔。
調べてみると給水塔と言い、昔は各住戸に水を供給するための施設であった。
今はポンプを使って機械的に各住戸に給水しているが、当時は重力を使った自然給水をするためにこの給水塔があったと思われる。

廃墟好きの人の対象にもなるようだが、近代の建築を勉強していた私としても興味深い。
なぜか分からないが、全国に建設された給水塔はとにかく良いデザインがされている。

給水塔をそこまでデザインする理由を考えてみたが、当時の水道局にはよほど金があったのか、目立つ建築物だったから力を入れたのか、給水システムは当時の近代の象徴だったのか、水道局営繕部?(当時の設計組織?)は山口文象の様な人たちで構成されていたのか・・・。
といろいろ考えてみたが、調べてみるとおもしろそうだ。

全国の給水塔は役目を果たしどんどん取り壊されているようなので、今のうちに見ておきたい。

この百人町の給水塔は上部に火の見櫓が付いており、近くに新宿消防署があることと関係がありそう。写真では見にくいが、外部に露出している配管が新しく、現役?なのかもしれない。